鬼門の方位の注意事項
地球が磁石の性質をもっているおかげで、私たちは方位磁石を使って方角を知ることができます。
しかし、実は方位磁石が示す北(磁北)は地図の北からずれており、しかもそのずれ(偏角)は場所や時間によって変わります。
例えば、札幌では磁北の向きが地図の北よりも約9度西にずれますが、那覇ではそのずれは約5度になります。
日本の偏角の分布は、地理院地図でいつでもどこでも確認できます。また、国土地理院発行の2万5千分1地形図及び電子地形図にも記載されています。
このような正しい偏角の情報を知らなければ、登山などをする際に地図の向きが合わずに道に迷うおそれがあります。
また、飛行機の航路を決めたり、日影制限のための建物の北側を決めたりする際にも、偏角の情報が利用されています。
国土地理院が提供する地磁気データをGISのソフトウェアやスマホのアプリなどで活用することで、地図がより安全・安心に使いやすくなります。
出典:国土地理院HP
静大局での偏角は、7°16′06.72897719″です。
札幌時計台での#偏角は、9°19′14.09724146″です。
沖縄那覇空港では、5°54′19.03056291″です。