PMtiles作成GDAL, Tippecanoe, Tippy Canoeの比較
PMTilesの生成に使用できる3つのツール(GDAL、Tippecanoe、Tippy Canoe)の特徴を比較し、それぞれの使用例や適切な使い分けを解説します。
ツール
簡易紹介
主な用途
入力フォーマット
出力フォーマット
特徴
推奨シナリオ
GDAL (3.9以降)
GDALはGISツールとして広く利用されており、3.9以降はPMTilesの生成も可能。多様なフォーマットをサポート。
PMTilesを直接生成可能。さまざまなフォーマットからPMTilesに変換できる。
GeoJSON, Shapefile, GPKGなど、多様な形式をサポート。
PMTiles, GeoPackage, Shapefileなど。
多機能で柔軟性が高く、GISワークフローに統合しやすい。
複数のデータ形式からPMTilesを作成したい場合。GISデータ変換の一部として利用する場合。
Tippecanoe
TippecanoeはGeoJSONを高速にタイル形式に変換するツール。大量データ処理に優れる。
GeoJSONからMVTやPMTilesの作成に特化。高速で大規模データに適している。
GeoJSON形式に限定。
MVT, PMTiles。
GeoJSON専用でシンプルだが、大量のデータ処理に最適。
GeoJSONから直接タイルを生成し、大規模なデータを迅速に処理したい場合。
Tippy Canoe
Tippy Canoeは簡単にPMTiles生成を行う軽量ツール。初心者向けでシンプルな操作性が特徴。
軽量な操作で小規模データのPMTiles生成を簡単に実現可能。
GeoJSON形式に限定。
PMTilesのみ。
軽量で使いやすいが、複雑な設定や大規模データ処理には不向き。
簡単な操作でPMTilesを作成したい初心者や小規模プロジェクト向け。
仕様事例
- GDAL 3.9: ShapefileをPMTilesに変換し、ウェブ地図で表示。
コマンド例: ogr2ogr -f PMTiles output.pmtiles input.shp
- Tippecanoe: 大規模なGeoJSONデータを効率的にMVTとPMTilesに変換。
コマンド例: tippecanoe -o output.pmtiles input.geojson
- Tippy Canoe: 小規模なGeoJSONを手軽にPMTiles形式に変換。
コマンド例: tippy input.geojson -o output.pmtiles
使い分けのシチュエーション
- GDAL 3.9以降: 多様なデータ形式を取り扱うプロジェクトに適しています。GISデータの変換が必要な場合に推奨されます。
- Tippecanoe: GeoJSONデータを迅速にタイル形式に変換したい場合に最適です。大規模データの処理にも向いています。
- Tippy Canoe: 簡単な操作でPMTilesを作成したい初心者や小規模プロジェクトに最適です。
#GDAL #Tippecanoe #TippyCanoe #PMTiles #GIS #地図データ #GeoJSON #データ変換 #タイル生成 #オープンソース