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RTK思われがちなこと

cm級RTKと言われるとまさにリアルタイムに正確な値を算出しているイメージはありませんか? 
たとえば、GPS衛星の航法メッセージに含まれている軌道情報(放送暦)は、予測暦で精度はあまりよくありません。
そこで、米国測地局(NGS)や国際GPSサービス(IGS)等は、別途GPS衛星の観測を行い高精度のGPS暦を作成して公開しています。
IGSやNGS等が作成しているこの様な暦が、GPS精密暦であり、IGSの暦をIGS精密暦(IGS precise ephemeris )、
NGSの暦をNGS精密暦(NGS precise ephemeris)と呼んでいます。
下がその具体例となります。
水色 静大局をまさにリアルタイムで計測
赤  9月30日の時点での衛星情報で計算しなおしたもの
緑  9月30日の時点で国土地理院 伊左地局(電子基準点)で計算しなおしたもの


RTK思われがちなこと

伊左地局が一番精度がいいと思われますが、もともとリアルタイムは想定していないため、計測頻度に追随できていないのがうかがわれます。
赤の静大局計測後再計算が、リアルタイム計測と地理院の中間になっているのがよくわかります。

 


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