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投影変換が必要な理由

投影変換が必要な理由


国交省や国土地理院がオンラインで提供しているGISデータはJGD2000で作成されており、指定がなければ十進緯度経度です。
表示するだけなら十進緯度経度でもかまわないのですが、
距離を計測する、バッファを作る、データを面積按分するなどの演算処理をする場合は、十進緯度経度ではいろいろと不都合があります。

たとえば半径500mのバッファを描きたいときに、半径を「500」とすると、JGD2000の地図単位は「度」ですから、
地球を周回してしまうような大きさのバッファが出来上がるか、あるいはエラーが起こります。
では500mを「度」で換算すれば、と思うかもしれませんが、北海道と沖縄では500mに相当する「度」が違いますし、
そもそも緯度と経度で別々にパラメータを設定しなければなりません。これは非常に面倒です。

ということで、特定の場所から500mを設定するパラメータを毎回作るよりは、
すでにGISで設定してあるパラメータを使い、JGD2000の地図の方を単位がメートルである平面直角座標等に変換するほうが簡単です。


また、異なるCRSを使った二つ以上のデータを重ね合わせて空間解析をしようとしても、解析は座標値をもとにしますので、同じ地域のデータなのに全然被ってないとか、微妙にずれてるということが起こります。
空間解析をするなら投影変換が必要になることは多いのです。

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