懐かしのメディア「フロッピーディスク」と「MO」の歴史と消えた理由
かつてPCユーザーにとって欠かせない存在だった「フロッピーディスク」や「MO(光磁気ディスク)」ですが、これらのメディアがどのように生まれ、進化し、なぜ消えていったのか、詳しく見ていきましょう。
フロッピーディスクの歴史と名称の由来
フロッピーディスクは1971年にIBMが開発した記録媒体で、最初は8インチのサイズで登場しました。「フロッピー」という名称は、その柔軟性のある薄いディスクが“ふにゃふにゃ”(英語で「floppy」)していることから名付けられました。その後、技術の進化に伴い、5インチ、そして3.5インチへとサイズが小型化されました。
フロッピーディスクの特徴と長所・短所
フロッピーディスクは、軽量で持ち運びがしやすく、データの移動やソフトウェアのインストールに便利なメディアでした。特に3.5インチディスクはプラスチックケースに入っており、衝撃からある程度守られていました。しかし、記憶容量は128KBから最大でも1MB程度と非常に小さく、データが増加する現代のニーズには対応しきれませんでした。さらに、磁気記録方式であるため、磁気や衝撃によるデータ損失のリスクがありました。
MO(光磁気ディスク)の誕生とその特徴
MOは1988年に登場した、フロッピーディスクの後継を期待されたメディアです。MOはレーザー光と磁気を利用してデータを記録する技術を持ち、繰り返し書き込みが可能でした。当初、3.5インチのメディアに128MBのデータを記録でき、後には640MBまで容量が拡張されました。フロッピーディスクの100倍以上の容量を持ち、耐久性も高かったため、多くのビジネスユーザーに支持されました。
なぜフロッピーディスクとMOは消えていったのか?
1990年代後半から2000年代にかけて、CD-RやDVD、さらにはUSBメモリといった新しい記憶メディアが登場しました。これらはMOやフロッピーディスクよりもはるかに安価で大容量、そして読み書き速度も速かったため、これらのメディアは次第に市場から姿を消していきました。また、インターネットの普及とともに、クラウドストレージが一般化し、物理メディアの必要性も減少しました。
まとめ
フロッピーディスクとMOは、その時代において重要な役割を果たした記憶メディアでした。しかし、技術の進化に伴い、その役割を終え、現在ではレトロなデジタル遺産として懐かしさを感じる存在となっています。現代のSSDやクラウドストレージと比較すると、当時の技術者たちの工夫と進化の歴史を振り返る良い機会です。
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